動脈瘤の症状と治療



動脈瘤の症状と治療

動脈瘤とは、動脈の壁がもろくなって瘤状に拡張する病気で、原因の多くは動脈硬化によるものとされています。
動脈は全身に酸素を含んだ血液を送る役割を持っており全身に張り巡らされているので、瘤が出来る部位も動脈の流れている場所すべてに可能性があり、出来た部位によって腹部、胸部、胸腹部、末梢、脳、冠動脈瘤などに分かれます。


これらは基本的に自覚症状がほとんどなく、人間ドックなどの健康診断や別の症状で超音波検査やCT検査を受けた際に偶然発見されることが多いです。

ただし腹部に出来てる場合は、腹部を触ると拍動性の瘤のようなものを感じることがあります。



動脈瘤で一番怖いのは破裂です。

破裂前の前兆には、腹痛や腰痛といった症状が現れることもあり、一旦破裂すると、腹痛や出血性ショックが急速に現れ、ただちに適切な処置を行わなければ死に至ることもあります。しかし、緊急手術を行ってもその死亡率は高く、腹部の場合では死亡率はおよそ50%ほどにものぼります。



このように危険な動脈瘤は、一旦できると薬などで小さくすることが出来ないため、治療には十分な血圧のコントロールが重要になってきます。また瘤の大きさや形によっては破裂をする前に予防手術が行われることがあります。
この予防手術の進歩は目覚ましく、拡張した瘤を取り除き人工血管で置換する従来の外科的手術のほかに、開腹をせず大動脈からカテーテルを通しステントグラフトと呼ばれるバネで血管を広げることで瘤への血流を断つステントグラフト内挿術などがあります。



動脈瘤は恐ろしい病気ですが、発見されてから早期に治療を受けることで十分に回復が可能です。